| メルマガ「ニューヨークの遊び方」 | | ニューヨーク在住のアルファブロガー、りばてぃさんによる、ワールドワイドメルマガ。ニューヨークの最新トレンドやライフスタイル、新ビジネスや海外進出企業の分析、そして人気の出るブログの作り方などを、豊富なビジネス経験を持ち多方面に活躍する彼女ならではの切り口で届ける。初月無料。 | | | りばてぃ | | | 週刊 | | | 840円/月 | | | 大原さんちの九州ダイナミック | | 漫画家・大原由軌子さんとその一家が、東京から長崎県佐世保市に引っ越し、自給自足生活に挑戦する様子を、マンガと写真で伝える。地元食材を使った家庭料理、地域に適応してゆく子供たちの様子、学校でのいじめ対策など、子育てのヒントや共感する実体験が満載。初月無料。 | | | 大原由軌子 | | | 週刊 | | | 315円/月 | | レビュアー:加倉井路子 | まぐまぐから出ている有料メルマガの、ほぼ全てに目を通すアラサー女子。幼少より哲学に興味を持ち、学生時代はラテン語を学ぶ。趣味は家電店巡り。 | | | 春だから、心機一転、現状打破! 新天地メルマガで「違う自分」をイメージ!
春は、新生活の季節。梅の花もやっと咲いてきた今週は、「女性著名人作者メルマガ 購読者数ランキング」にランクインしたタイトルのなかから、今まで住んでいた土地を飛び出し、新天地でチャレンジしている、バイタリティあふれる女性による、ある意味対照的な2つのメルマガを読んでみた。
まずは、4位にランクインの『メルマガ「ニューヨークの遊び方」』。ニューヨーク在住のアルファブロガー・りばてぃさんによる、海外発メルマガだ。ニューヨークと聞けば、誰もが一度は憧れる"語学留学"を連想する方も多いかもしれないが、この憧れのニューヨーカーメルマガには、ありがちな本場の英語レッスン的なコーナーがない。"言語の壁? イマドキそんなもの…それよりビジネスよ"とあっさり素通りなのがカッコイイ!
そして気になるその中身は、とにかく「新しい・まとまっている・使える」の三拍子。例えば、2/18配信の23号では、サンリオキャラクター・キティちゃんが、アメリカにおいても受け入れられていることを取り上げ、海外でのマーケティングにめっぽう弱い日本人に、即効性のあるヒントを与えてくれるなど、今すぐに使えるビジネスヒントが、無尽蔵に湧き出てくる、そんな感じだ。
このメルマガを活用すれば、今の自分の枠を超え、海外という新しいフィールドで勝負できそう……、いや、もしかしたら、りばてぃさんと新プロジェクトを立ち上げるところまでだって実現可能なのではないだろうか!……と起業家妄想が膨らむばかりだ。
いっぽうで、5位に入ったのが『大原さんちの九州ダイナミック』。3・11を機にそれまで住んでいた東京を脱出し、長崎県佐世保市に家族4人で移住した大原家の奮闘の様子が、味のあるマンガと味がしてきそうな料理写真でコミカルに綴られている。
移住先で次々と発生するトラブル。しかし、方言マンガで描かれているせいか、何ともいえない脱力感が漂っていて、ゆるい。そして、地元食材とそれをふんだんに使用したおいしそうな料理写真が無尽蔵に出てくるこの感じ、まさに味覚をダイレクトに刺激する新感覚メルマガとでも呼ぼうか。ああ、生きているって、つまるところ、食べたり笑ったりすることなのだな、悩みなんてアホらしいわ! とおもいっきり開き直らせてくれる。
それでいて、その絵柄の多彩さからは、作者の痛々しいほどに鋭い感受性がにじみ出ている。「屋上を田んぼに」「馬を飼いたい」など、常軌を逸した奇才の着想、原風景と非常識が入り交じったきわどい日常を、シニカルでありながらハートフルなマンガにうまいこと昇華してしまうという、敏感すぎる心がようやくたどり着いた悟りの境地に脱帽だ。ああ、これぞ夢の文化人晴耕雨読生活!……と妄想。
ニューヨークメルマガで思い切り背伸びするもよし、九州メルマガでどっしり地に足をつけて達観するもよし。誰もが一度は夢見る海外生活、そして田舎暮らし。そんな夢を実際に行動に移した方々のメルマガをおかずに、妄想を膨らましてみよう。 (メルマガ評論家 加倉井路子) |
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