| 藤沢数希メールマガジン「週刊金融日記」 | | ブログ『金融日記』が人気のブロガー・藤沢数希氏によるマネー、恋愛、グルメをテーマにしたメルマガ。高度なリスクマネジメントの技法を恋愛に応用した『恋愛工学』に関するコラムをメインに、藤沢氏が実際に行ったデートで使えるお店を紹介する『ブログではいえないお店』、また『今週のマーケット情報』などの連載コーナーも。初月無料。まぐポイント対応。 | | | 藤沢数希 | | | 週刊 | | | 840円/月 | | レビュアー:加倉井路子 | まぐまぐから出ている有料メルマガの、ほぼ全てに目を通すアラサー女子。幼少より哲学に興味を持ち、学生時代はラテン語を学ぶ。趣味は家電店巡り。 | | | これは使える!バックナンバーが 面白いほど売れ続ける7つの仕掛け
メルマガは継続的な収入になると、昨今ネット業界で注目を集めているが、そんなメルマガ配信のうま味のひとつが、バックナンバーの売り上げだ。メルマガはデジタルデータなので、雑誌のバックナンバーように売り切れることがなく、無限に販売し続けることができるので、工夫次第では、「購読者数×メルマガ料金」を超える収入が半永久的に生まれる。いわゆる「ロングテール」である。
そんなバックナンバーの売上ランキングトップに、絶えず君臨し続けている『藤沢数希メールマガジン「週刊金融日記」』の3/4配信の第47号には、読者をバックナンバー購入へ誘導する7つの仕掛けが、絶妙なバランスで配置されていたので、ご紹介したい。
1.本文ではバックナンバーを紹介しない 藤沢氏が恋愛やマネーを論じる本文では、一切バックナンバーに触れないことで、売上へのガッツキ感を意図的にゼロにし、読者の警戒を解いているようだ。
2.Q&Aでは執拗に引用 読者質問に対する回答では、高確率でバックナンバーを紹介。「45号のアドバイスでアラフォー美人とディープキスできました」のような成功事例を、すべて書ききれないけどあの時論じたあのケースですよね、とクールに興味付けしている。
3.リンクをしない あくまでもさりげなく紹介している姿勢を保持する為に、バックナンバー名にはあえてリンクを貼り付けていない。読者に楽をさせず、自分で探し出すよう仕向ける、どこまでも高飛車な戦略だ。
4.熱心な読者 「アンダーラインを引いて読んでいます」「第45号では、資産ポートフォリオについてご回答いただきありがとうございました」など、藤沢メルマガの価値は100%、読者からのお便りという三人称で語られていて、口コミ的な信用を与えつつ、メルマガをたくさん読むことが恋愛成功に効果的であることを刷り込んでいる。
5.Q&Aが続きものになっている。 「46号でナンパにおける直接法と間接法を紹介されていましたが……」「メルマガを読んで1ヶ月程度で社会人の彼女が出来ました!現在半同棲状態です!」など、理論も読者の私生活も読み切りでないため、新規読者はおさらいが必要になり、巧みにバックナンバーへと誘導されていく。
6.各号タイトルの工夫。 まぐまぐの紹介ページには、バックナンバー各号のタイトルが掲載されているが、ここも巧みだ。「すぐにした方がいいのか」「女心の基本的な数理モデル」「スーパーサイヤ人になる方法」「不倫の損害賠償」など、読まずにいられない魅惑のタイトルに煽られる。
7.陳腐化しない中身。 藤沢恋愛工学は、男女の生物的本能をもとにした恋愛方法論を編み出しているので、いつまでも価値が色あせない。その上、恋愛ストラテジーは知っていればいるほど成功への確信が高まるとあって、すべてに目を通したくなる。巷のナンパ攻略法などに比べれば高くもないし、よし買おう、となる。
藤沢氏が網を張っているのはバックナンバーだけではない。「女子のイかせ方はなかなか興味深いトピックですね。これは金融日記恋愛工学研究所の方でもだいぶデータが溜まってきていて、それなりの方法論が確立しつつありますから、いずれ発表したいと思います。」と、今後の気になる話題を取り上げて、購読継続率アップ戦略にも余念がない。売れるメルマガ作りの参考にするなら、全方位で完璧な藤沢メルマガはとても良いサンプルになるだろう。 (メルマガ評論家 加倉井路子) |
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