2013年5月23日木曜日

辛い膝の痛みに…薬もメスも使わない治療法/大好評!日本名水紀行は中国地方のスポット2ヵ所をご紹介。観光では見えないあの美しい島の歴史も【旅まぐ】

2013/05/23 ※サイトで読む 配信中止はこちらから
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【今週の旅の目次】
郷愁の原風景

山久瀬洋二の出張先にて

まぐまぐからのお知らせ

旅まぐ写真館

 
【編集部より】
 今週の『郷愁の原風景』は、山口県岩国市の2ヵ所の名水スポットをご紹介。
 ご好評いただいているコラム『山久瀬洋二の出張先にて』では、観光だけでは決して見えない「韓国済州島の歴史」を解説します。
 それでは今週も『旅まぐ』をごゆっくりお楽しみください。
 

 ふと気づけば5月もあと1週間を残すのみ。沖縄・奄美地方はすでに梅雨入りしていますが、西日本地方の入梅の時期も近づいてきています。今週は、「名水百選」選定スポットから、雨の季節を迎える前に行っておきたい中国地方の渓谷、そして今なお重要な水源の役割を担っている井戸をご紹介します。

 今回の旅の舞台は山口県岩国市。日本三名橋に数えられる錦帯橋で名高いこの地はまた、「名水百選」に選ばれているスポットが2ヵ所も存在する、知る人ぞ知る水の郷でもあります。まずは、その錦帯橋が架かる錦川の支流・宇佐川の最上流、寂地(じゃくち)峡を訪ねてみましょう。

 寂地山から流れ出る水が、いくつもの滝となって下りくる寂地峡は、「寂地川」の名で「名水百選」に登録されています。数十を数える花崗岩の滝が涼を演出してくれるこの渓谷、その中でも龍頭の滝、龍門の滝、白龍の滝、登龍の滝、龍尾の滝の通称「五竜の滝」は、「日本の滝百選」にも選定されています。

 水質は折り紙つきで、古くからわさびの栽培に使われるほど清冽。地元の方々は今も、川からくみ上げた水を飲料用として使用しているのだとか。また、元旦の朝にこの川から汲んだ「若水」を使った雑煮で新年を祝う「若水汲み」という風習も残っているのだそうです。

 樹齢500年を越えるブナの原生林と、滝が生み出す霧のように細かな水しぶき─。新緑の中の森林浴は、日々の疲れを癒してくれること請け合いです。

 さて、山あいの名水を楽しんだあとは南南西に進路を取り、一気に海に近い町へ。やってきたのは岩国市の南部、通津(つづ)地区にある「桜井戸」です。

 この井戸、どんな干ばつに襲われても一度として枯渇したことはなく、周辺住民の飲料水、灌漑用水として、そして瀬戸内海を往く船舶の乗組員たちの飲料水として用いられるなど、重要な役割を果たしてきました。もちろん今でも現役で、休日ともなれば県内外から多くの方々が容器を手に訪れます。その水で淹れたお茶はなんとも甘く、一度飲んだら癖になるのだとか。

 初代岩国藩主の吉川広家、戦国武将であり茶人でもある上田宗箇など、多くの文人武人をとりこにした甘露な井の水がどれほどのものか、皆さんぜひお試しください。

 昨年12月には岩国錦帯橋空港も開港し、東京からの距離もぐっと縮まった観のある岩国市。2ヵ所の「名水百選」スポット以外にも、「日本100名城」にも選定されている岩国城や佐々木小次郎伝説なども残る"歴史の風薫る街"に、あなたも出かけてみませんか?名水を汲む容器も忘れずに。


■ 深谷峡温泉 清流の郷
寂地峡にほど近いレジャースポット。
ログコテージでゆっくり宿泊、温泉も楽しめます。
■ 岩国寿司図鑑
「農山漁村の郷土料理百選」に選定されている岩国寿司。
こちらでお好みのお寿司を見つけてみてはいかがでしょう。
■ 錦帯橋温泉岩国国際観光ホテル
岩国を代表するホテル。
錦帯橋を眺めながら楽しむ露天風呂は格別の一言。
 
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 この島は、地中から吐き出された玄武岩でできている。
 この島の女は逞しく、海に潜りアワビを採る。男はどちらかというとおっとりとしているという。実際、ガソリンスタンドなどで忙しく働く女性が目立つ。
 そこは、太古は耽羅国と呼ばれた小さな独立国だった。
 そんな昔から、人々は岩を削って像を造り、後年になって半島からの勢力に飲み込まれた頃には、石を積み上げて畑を囲み、墓場にも玄武岩を削った守り神をおいた。
 そして朝鮮王朝時代には、トルハルバンと呼ばれる石像があちこちにたてられ、やがてそれが島のシンボルとなった。
 太古の島の神は、火山島の神らしい暴れ者で、神話の時代に島の中央にある火山ハンラ山を蹴って岩を海に飛ばし、それが東に浮かぶ小島になったという。
 モンゴルが日本に侵攻した頃は、朝鮮半島を統一していた高麗の一部として侵略に抵抗し、最後までゲリラ戦を展開し、将兵はここで玉砕した。そしてこの島はモンゴル軍の日本侵攻の補給基地となった。
 以来、この島ではモンゴル産の馬の飼育が盛んになる。
 他にも日本との繋がりは深い。昔は五島列島あたりから漁民が行き来し、時には島民との争いもおきたという。
 その後、第二次世界大戦が終結し、日本の朝鮮半島の統治が終わる。朝鮮戦争へとつながる動乱の中で、1948年4月3日におきた民衆蜂起に端を発して、最終的には韓国から送られた反共組織や軍隊に6万人以上の島民が虐殺されるという悲劇がおきた。難を逃れた多数の人が、日本にやってきて大阪などで在日コリアンとして根付いていった。
 最近になって韓国政府はその非道を謝罪する。
 今、少なくとも表面上はそんな歴史の傷跡を島に見いだすことは難しい。それは古老の心の中に封印され、島はいわゆる東アジア経済圏のハブへと変身しようとしている。そして、島独自のことばも、今や保存活動がおきているほどに、消え去ろうとしている。
 


   島の中心チェジュ市(済州市)にある国際空港は北海岸にある。
 中国などから国際線も就航する空港の規模は大きく、中は出張族、観光客でごった返す。
 例えばソウルからは、大韓航空とアシアナ航空の大手二社以外に、ジンエアーなどのローコストキャリアも毎時運行し、移動人口の多さには圧倒される。
 新婚旅行客などのリゾートとして知られていた済州島が、ビジネス拠点としてにわかに注目を集めているのだ。
 ソウルから本社を移す企業も目立ち、中国からの投資も加熱している。金曜日や月曜日のフライトがとりにくいほど混み合う理由は、ソウルや中国からそうした人々が出張してくるためだという。
「ソウル、北京、上海、福岡、そして関西から関東圏まで、チェジュ(済州島)は丁度こうした地域を結ぶ交差点に位置した将来性のある土地なのだ」
 韓国のとある会社の社長はそう語る。彼も数年後に自らが経営する出版社の本部をここにおきたいという。
 時代の波。
 今は死火山となった噴火口が島のあちこちにあり、景勝地として整備される。
 かつて火を噴いた山の神も、静かに地中で時の移ろいを見詰めているのか。
 チェジュの岩の文化は、イースター島の巨石文化などにも通じ、太平洋と黒潮による海洋文明伝搬の足跡があちこちに残っている。
 暖流のおかげで、ここは暖かく、日射しの強い初夏の午後に生い茂る樹木の中を潜れば、東南アジアにでもいるのではと錯覚する。
 そして今なおこの島には、どこに行っても岩石がある。
 住宅の塀、田畑の枠組みなど全てが石を積み重ねて造られている。そしてあちこちにトルハルバンがおかれている。

「昔は、先に石で囲んだ場所が自分の土地になっていた。墓を造れば石で囲む。後でその周りの土地を手に入れた人は、そこを石で囲むが、墓はそのまま残される。だからこの島にはあちこちの土地の中に土を盛り上げたお墓がある」と友人は説明してくれる。

 古来の文化を保存しようと、ハンラ山の東側には5万坪にも及ぶ岩の文化を学習できる遊歩公園がある。公園の森に集められた数えきれない岩の像たち。
 島の歴史と太古からの営みが、今静かに表舞台から去ろうとしているなか、そんな石像は我々に過去との惜別の笑みをおくっている。


 
 
 火山活動が納まり、人が穏やかに暮らし、そして今グローバリズムにまで飲み込まれようとしているチェジュ(済州)島。
 それでもこの島の雄大な風景は、訪れる人を魅了する。
 日本から戦中戦後の記憶が消えてゆくように、この島からも朝鮮戦争前後の悲劇への記憶が消えつつある。豊かな社会の忘却が、次の世の中に何をもたらすか。火を噴き、山を蹴飛ばすほどに雄弁だったチェジュの神々は、今沈黙して語ってくれない。

山久瀬 洋二(やまくせ ようじ)
大手出版社のニューヨーク駐在員を経て現地でコンサルタント会社を起業。日本とアメリカを中心にグローバル企業で人事管理・人材開発のコンサルティングを行う。無料メルマガ『心をつなぐ英会話メルマガ』を創刊!異文化コミュニケーションの情報や考え方を配信中。
『英語で読むスティーブ・ジョブズ』の解説などを手がける。
 
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旅まぐ写真館

読者の皆さんと一緒に作るコーナー『旅まぐ写真館』。
今週は愛媛県のお〜ちゃんさんからの投稿です。
宮崎県高千穂で撮影した1枚。
素敵なお写真、ありがとうございます。


『旅まぐ写真館』では、毎週1点を掲載させていただきます。
皆さんが旅先で撮られた渾身の1枚をお送りください。
素敵なお写真、お待ちしています。
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【旅まぐ】 2013/05/23 号(毎週木曜日発行)
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