中島 聡 マイクロソフトでWindows95、Windows98、Internet Explorer 3.0/4.0のチーフアーキテクトなどを務めた。現在シアトル在住。「エンジニアのための経営学講座」を中心としたゼミ形式のメルマガ『週刊 Life is beautiful』では世界に通用するエンジニアになるためのノウハウを分かりやすく解説。 | OSの違いは確かに重要ですが、Apple自身は最終的には「iOSデバイスだけで十分になる世界」が来ることも想定して開発を進めていると私は思います。単に現時点では「OS Xを搭載したMacBookを捨ててキーボード付きのiPadに移行するのは早すぎる」と判断しただけだと私は見ています。 アプリケーションの問題かも知れませんし(内部情報によると、Xcodeの移植は進んでいるそうです)、iPad向けのキーボードとしてふさわしいものがまだ作れないだけかも知れません。 一つだけ言えることは、MacBookが「iPadへのシフトが完了するまでの場つなぎ」とは到底思えないほどのこだわりとクオリティで作られた製品であることで、ここがある意味Appleの強さであり怖さでもあるのです。あれだけのクオリティのものを作りながら、来年あたりにそれと真っ向から競合するキーボード付きiPadを出せてしまうのがAppleですから。 ちなみに、MicrosoftもWindows 8を出した時点では、Windows RTを同時に開発しそのための準備をしましたが、失敗に終わり、今度はWindows Phone OSまでもすべて包含したWindows 10を発表しました。これが吉と出るか凶と出るかは微妙なところです。何をやろうと既に開発者が離れてしまっているのが一番の難点で、そこをなんとかしない限りMicrosoftの復活は難しいと思います。 |
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