中島 聡 マイクロソフトでWindows95、Windows98、Internet Explorer 3.0/4.0のチーフアーキテクトなどを務めた。現在シアトル在住。「エンジニアのための経営学講座」を中心としたゼミ形式のメルマガ『週刊 Life is beautiful』では世界に通用するエンジニアになるためのノウハウを分かりやすく解説。 | 確かにもっともな質問ですが、今回のケースでは、「Apple Watch は市場で成功するだろうから、出遅れないために最初からアプリを作っておこう」という気持ちよりも、「Apple が Apple Watch という面白いデバイスを世の中に出して来るのであれば、魅力的なアプリを作って Apple Watch の市場での成功に協力しよう」という思いの方が強いと思います。 iPhone のリリース時にも同じような行動を取りましたが、その時はあまり意識はしていなかったものの、同じような気持ちだったと思います。 新しいハードウェアは、私のようなソフトウェア・エンジニアにとっては、「作られたばかりの遊び場」のようなものです。他の人たちがどう活用して良いか悩んでいるうちに、さっさと前例を作って、そこを「より楽しい遊び場」にしたいのです。 Apple が開発者向けに提供しているフォーラムを見ると、(iPhone アプリとは違って)限定的な Apple Watch アプリの開発環境に戸惑っている開発者が大半です。そんな中で、Apple Watch の設計思想を読み、与えられた開発環境の中で最高のアプリを作る。これに勝る楽しみはありません。 |
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