山崎和邦 現在武蔵野学院大学大学院教授、同大学名誉教授。大学院教授は世を忍ぶ仮の姿。実態は投資歴51年の現役投資家。 山崎和邦 週報『投機の流儀』では、投資市場で求められるもの、「解説」ではなく「洞察」が分かる! | 優良企業なら迷わず選べますが、「優良企業株」は必ずしも「優良銘柄」ではないから(この件は既報で述べています)、選択は難しいです。まず「中期」とはどの程度の期間を言うか? リスク許容度はどの程度の資金か、何度もナンピン買いをできる資金か。 (A) 資金は1,200万円単位として、リスク許容度は無限大とすればウクライナ国債を挙げます。リスクの高いものから低い方法へと順に述べますから終わりまで目を通して下さい。 ウクライナ国債なら2年強で、ルーブル相場が不変とすれば、元利は約2倍になって償還されるが、デフォルト懸念がゼロではありません。逆に2倍の上にさらに2倍になる可能性(4倍)だってあります。 ベルリン、フランクフルト市場などに上場しています。 下記の計算になります。 投資できる一単位が、(額面金額×10万ルーブル)+経過利子≒62×10万×1.9+経過利子≒1200万円。 利子率は年9.25%,債券相場は100に付き額面割れの62。62が{100+9.25×2}=118.5 になって償還されます。ルーブルがもしプーチン就任後の高値に来れば、さらに(5/1.9≒2.6)倍になります。 これが今の欧州事情の「時代の流れ」でありましょう。 先ほどは、リスク許容度が高いケースの一例をウクライナ国債で紹介致しました。 次に、安全で確度の高い方法を紹介します。 (B) - 1 日経平均が半年内で5,000円下がるという例が平成1年〜24年までに7回ありました。24年間に7回です。日経平均が1年半以内に半値以下になった例が平成の24年間に5回ありました。「これからはない」とは言えません。 そういう時に優良企業の株を買うのです。安いと思って買うと「値に惚れて 買いたる柿の渋さかな」になってしまいます。 「これは安い」と思ったときでなく、「ぞぉっとした時」に買うのです。 自分も「もっともっと下がる」と思った時に買うのです。その時が来るまで「待つ」ことが出来なければ成功しません。 上記を守れば「優良企業株」は「優良銘柄」になります。 銘柄選択に迷ったら、迷わずに日経レバレッジ(コード1570)を買うのです。全体が上がれば必ず上がります。少額からできます。そして自分が(もうこれでいい)と思った時に売る、これだけです。 株は売り時が難しい、などと小賢しく言う人が多数います。そんな言葉に耳を貸さず、自分が5割或いは7割も儲けたらいいのだ、と思った時に売るのです。 売ってから2倍、3倍になることもあります。それでもカラ売りではないのだからいいのです。「売った株と別れた女は忘れろ」と言います。 或いは自分は3倍にならなければ厭だ、と思うなら粘ればいい、そして売り時を逃がして元に戻ってしまった、というなら、それが市場における自分の姿であって、結局、投資には自分の人柄が出ます。 (B) - 2 堅実な投資対象は日本株ばかりではありません。原油暴落を「ヒトゴト」として見てないで「儲ける好機」と思って見るのです。 原油価格(1バレル=1樽、ドル)を見ていて年間平均より40%以上も下がれば大底です。過去40年間そうなっています。 1月29日の43ドルを底値として約3割上がりました。 私はこの区間をWTI原油(コード1671)で少々取りました。少額からできます。事前に本稿で報告しました。つまり12カ月移動平均の40%乖離が限界です。 上記の全部、証券会社で手続きしてくれます。 上記(A)も、(B) - 1の日経レバレッジ(コード1570)のことも、(B) - 2のWTI原油(コード1671)のことも既報で述べています。 本稿は決して安易な投資指南書のつもりではありませんが、改めて申すまでもなく本稿から読み取ってください。 |
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