ある不倫事件があり、女性に対して内容証明郵便にて、支払催告をした。もちろん、確実な証拠があってのことである。その女性から、返事の内容証明郵便がきた。不倫の全面否定である。その返事に逐一反論をして、再度内容証明郵便を送付した。それに対して再度の返事が来たのは年の瀬も押し迫った時期で、裁判所はあと2日くらいで正月休みに入るという時期であった。
女性からの返事は、書面ではなく事務所への電話でもたらされたが、依頼者である妻と私に対する罵詈雑言であった。とても普通の女性が口にするとは思えない言葉で罵声を浴びせられた。
私もかなり頭に血が上って、電話を切った後、彼女の給与の仮差押をすることとした。彼女は銀行に勤務しており、そこに出入りしていた夫と不倫関係に陥ったのだが、銀行を退職すれば、勝訴判決を得ても執行できるかどうは分からない。しかも、彼女の態度からすれば、それこそ勝訴判決を得ても、勤務先を退職するなどして、強制執行が功を奏するか疑問であった。
そこで仮差押となったのだが、彼女の態度に対する意趣返しの意味がなかったかと言われると、それもあった。
年末の慌ただしい時期に、仮差押をした。年も明けたころに、彼女から電話があった。
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