カトケンがなぜ、諜報局員の採用についてその片鱗を知ったのかというと、1988年の中米ホンジュラスで米国ボランティア団体ピースコープと付き合いがあったからである。ピースコープは、米国版の青年海外協力隊ともいわれている政府系の団体で、発展途上国への支援活動をしている、とされる。しかし、その実体は、支援というよりも現地調査だ。だから、日本の青年海外協力隊のような活動実績の実体が少なく、ピースコープは人数が多いわりに何してるのかつかみどころがない。
彼らは現地調査した報告書を提出するのだが、その報告書には現地の実体報告ではなく、上層部が求めてきた内容を裏付けることのほうが求められる。つまり、ヘ理屈の繋ぎ合わせとデータの捏造である。この仕事に触れてイヤになってしまい、ピースコープを途中で辞める者が過半数といわれている。
この、納得のいかない作業をマジメにこなしてゆけば上から高い評価を受ける。そして、現地の求めていることと全然違うことを提案する報告書を書ける人間になる。この時点で、その人間は、人格的には、政府の犬としての諜報局員性格診断に合格の可能性が高くなる。
≫続きを読む |
0 件のコメント:
コメントを投稿