| 岩上安身のIWJ特報! | | フリージャーナリスト・ネットメディアIWJ代表の岩上安身が、独自の取材活動で得た大手メディアが報じない情報を伝える政治系メルマガ。今月中に限り、アーミテージレポート全文の日本語訳が掲載された号外メルマガが、購読申し込み後入手できる。初月無料。 | | | 岩上安身 | | | 不定期 | | | 840円/月 | | レビュアー:加倉井路子 | まぐまぐから出ている有料メルマガの、ほぼ全てに目を通すアラサー女子。幼少より哲学に興味を持ち、学生時代はラテン語を学ぶ。趣味は家電店巡り。 | | | 日本はアメリカの下請け国家!? 岩上メルマガ人気に思う日本の危機
日本は、未だに水面下ではアメリカの占領下にある、そういう意識をもったことはあるだろうか。昨年8月15日にアメリカから公表された「第3次アーミテージレポート」という文書の存在をもし知っていれば、その意味を理解していただけるかもしれない。
「アーミテージレポート」とは、アーミテージ元国務副長官ら米国の超党派の外交・安全保障研究グループが出した日米同盟に関する報告書で、これまで3回発表されている。日本の外交・国防・エネルギー・TPPなど、重要な政策についての提言という形で、事細かな指示のようなものが列挙されているものだ。
「だからどうした」、まだそう思う人は、今週紹介する読者数急上昇ランキング7位の『岩上安身のIWJ特報!』を一度読んでみてほしい。
著者であるフリージャーナリストの岩上氏は、震災・原発事故の直後から、ネットメディア「IWJ」として24時間体制で記者会見を配信し続けた人物で、脱原発アクション完全中継プロジェクトを機に、日本全国47都道府県を網羅した全93チャンネルを整備し、前人未到の配信体制を作り上げるなど、単なる取材活動の域を超えた新たな報道のあり方を模索し続けている。
岩上メルマガではこれまで、原発情報、オスプレイの沖縄配備問題、衆議院総選挙、自民党の憲法改正草案などの時事問題を、報道に潜む見えない危険性に焦点を当てながら報じ続けてきた。内容のタイムリーさ、情報の深さ、切り口の鋭さは、テレビのニュースでは絶対にお目にかかれないレベルである。
そんな岩上氏が、最新号「第75号『第3次アーミテージレポート』全文翻訳・完全注解(1)」でアーミテージレポートを取り上げ、「日本に対する無茶苦茶ともいえる要求」だと強く非難している。
そもそも衆院選で、自民党が多くの得票数を得たのは、「米国の言いなり」になった「民主党野田政権に対する失望から」だったはずなのに、「原発の維持推進、オスプレイ配備、TPPの交渉参加、そして改憲と集団的自衛権の行使の容認」など、このレポートに書かれていることは、「今の自民党政権が進めようとしている政策と、見事に合致していると指摘し、「自民党政権が、民主党野田政権に比べ、より米国への従属性を深めていることに、驚きを禁じえない」と、メルマガ内で警鐘を鳴らしている。
国民が政権交代に夢中になっている間も、政権とは無関係に着実にアメリカの指令は遂行され続けてきているのだ。岩上氏は言う。この文書には日本が「『主権国家か、否か』という問いが、そもそも含まれていない」。残念ながら日本がアメリカの従属国であることは、前提条件なのだ。
岩上メルマガの読者数急上昇の理由、それは、岩上氏のメルマガのレベルに日本国民の危機意識が追いついてきたということだろう。ニュースからは見えてこないからくりに気がつく人がそれだけ増えてきたということである。つまり、皮肉にも、いよいよ日本の危機がごまかしの効かないレベルにまで達してきているということにもなり、読んでいてとても複雑な心境になる。 (メルマガ評論家 加倉井路子) |
0 件のコメント:
コメントを投稿